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ごあいさつ

「雨が降っているのに新婦の母校の正門から中には車が入れない。
一体、二人はどうやってくるのだろう?
外に出てしばらく二人を待っていると
思い切りふてくされて、彼女はやってきた。
思わず笑ってしまった僕を見つけて、二人もつられて笑顔になった。
そんなことが写真だったりする。。。」

もう15年も前の若き日の僕が綴った稚拙な一節ですが、
もしこれが初対面であったとしたら、
僕は、カメラマンはどうしていたでしょうか?
カメラを向けることはまずしません。
おそらくは、ホテルマンのようなさりげない会釈で
やり過ごした事でしょう。
リスクマネジメントはサービス業の基本です。
不快感を与える可能性が少しでもあるなら
避けて通るのが正しい振る舞いといえます。
一方で「ヒューマンな写真」「お茶目な写真」は、
そもそも「失礼な写真」と紙一重で多面性を持っていて、
リスクを伴うモノです。
そんな「おかしくもいとおしいモノたち」を
撮影し生かす為には事前のリスクヘッジが欠かせません。
「カメラマンとの打ち合わせ」には
そういう「カメラマンが躊躇せずに
シャッターを切れる環境を整える」側面もあるのです。

もしナーバスな、あられもない姿のあなたに、
知らないカメラマンが無神経にカメラを向けてきたとしたら、
どう思いますか?
ナーバスが加速しちゃいませんか?
それなら涼しげにやり過ごされた方がずっと「マシ」でしょう。
たとえ笑顔に戻ることが出来なかったとしても。
とどのつまりが人と人。
いい朝、いい出会いを演出する事も
「撮影」という行為の重要な一部です。

ちなみに若き日の僕はこんな事も言ってます。
「僕らは記録者でありつつ、陰の指揮者でもある。
楽しいのはこっち、と二人を誘う。
一見ネガティブな物事も、違った角度から眺めてみれば、
まったく違った景色が見えてくる」(赤面)。
このたびはおめでとうございます。
皆さん、どうか楽しい結婚式を。


代表 田原正一